リハビリテーションについて
- 整形外科で行うリハビリは「医療保険適用のリハビリテーション」となり、身体の痛みや動きの改善を目指して、日常生活への影響を最小限に抑えることを目的としています。
- リハビリテーションは、多職種によるチーム医療で行います。当院では、医師、理学療法士、リハビリ助手が一体となり、患者様ごとの目標設定を行い、もとの生活を取り戻せるよう全力でサポートしています。リハビリに関するお悩みや困りごとがございましたら、お気軽にご相談ください。
整形外科でのリハビリの目的
- 01機能回復
- 手術やケガ、加齢などで低下した関節の可動域や筋力を向上させ、できる限り機能回復を図ります。
- 02疼痛緩和
- 患部の痛みが動きの制限を引き起こすことが多いため、運動療法や電気療法、マッサージを通じて筋肉の緊張や関節の炎症を緩和し、痛みを軽減します。
- 03日常生活・スポーツへの復帰
- 日常生活での動作や姿勢の改善指導を行い、より快適な生活ができるよう支援します。スポーツ愛好者には、競技に特化したリハビリを提供し、パフォーマンスの向上や再び競技に復帰するためのサポートを行います。
対象となる主な症状・疾患
- 首や肩が痛い
- 腕が上がらない
- 腰が痛い
- 歩くと膝が痛い
- 体が動かしづらい
- 体を動かすと痛みがはしる
- 手のしびれ
- 足のしびれ
- 外傷後、関節や筋肉が動かしにくくなった
- 手術後、関節が動かしにくい、痛みがある
- スポーツ活動に早く復帰したい
対象となる疾患は幅広く、打撲・捻挫・脱臼・骨折といった外傷、肩こり・腰痛・膝痛などの加齢に伴う運動器疾患、リウマチ、スポーツ障害などに加え、身体機能障害の予防・回復、フレイルやロコモティブシンドロームにも対応します。
リハビリの内容
リハビリでは、以下のような理学療法を組み合わせて実施します。
運動療法
関節の曲げ伸ばしや筋力トレーニング、ストレッチなどを通じて機能回復を目指します。
患者様の症状に合わせた個別の運動プログラムを作成し、必要に応じてご自宅でもできるように指導します。
徒手療法
理学療法士が患者様の身体に直接触れて行う療法です。ストレッチやマッサージなどで、可動域の制限や筋肉バランスの調整を行います。
患者様の身体状態や症状に合わせて、適切な手法を用います。
物理療法
電気療法、超音波療法、温熱療法などを使用し、痛みの緩和や組織の治癒促進を図ります。リハビリ効果を高めるため、ほかの療法と併用することがあります。
当院では多様な物理療法機器を導入しており、患者様の症状に応じて適切な治療を行うことが可能です。
当院のリハビリ設備・体制
リハビリ開始までの流れ
1
- 診察
- 医師が患者様を診察し、必要に応じてレントゲンなどの検査を行います。
2
- 診断
- 診察と検査の結果をもとに患者様の状態を把握し、一人ひとりに合ったリハビリ計画を立てます。
3
- リハビリの実施
- リハビリ計画に基づき、運動療法や物理療法などを組み合わせ、理学療法士が患者様の運動機能の回復をサポートします。
よくあるご質問
- Q
リハビリはどうすれば受けられますか？
- A
まずは医師の診察を受けてください。診断の結果、患者様に合わせたリハビリを行います。初診の診察後、状況に応じてすぐに受けることも可能です。
- Q
リハビリは毎回どのくらい時間がかかりますか？
- A
物理療法が15分、運動療法が20分程度です。詳細は患者様のリハビリメニューによって変わります。待ち時間を軽減するため、リハビリは予約制となっています。
- Q
リハビリの頻度や期間はどのくらいでしょうか？
- A
症状によって違いますが、週2回ぐらいの方が多いです。適切な回数は患者様ごとにお伝えいたします。医療保険で運動器疾患のリハビリを受けられるのは、150日以内となっています。
- Q
ほかの病院で手術を受けたのですが、リハビリを受けられますか？
- A
病院から紹介状をいただいてお受けすることが多いです。お気軽にご相談ください。