リハビリテーション科は、さまざまな病気やケガによる機能障害の回復を目指し、残った障害に対応しながら社会復帰をサポートする診療科です。リハビリテーション専門医が診察を担当し、理学療法士やリハビリ助手などの専門職が、その指示に基づいてリハビリ訓練を実施します。対象は幅広く、打撲・捻挫・脱臼・骨折といった外傷、肩こり・腰痛・膝痛などの加齢に伴う運動器疾患、リウマチ、スポーツ障害などに加え、身体機能障害の予防・回復、フレイルやロコモティブシンドロームにも対応します。

リハビリテーション医療は、多職種によるチーム医療で行います。当院では、医師、理学療法士、リハビリ助手が一体となり、患者様ごとの目標設定を行い、もとの生活を取り戻せるよう全力でサポートしています。リハビリに関するお悩みや困りごとがございましたら、お気軽にご相談ください。


■リハビリテーション科でよくみられる症状

 

・首や肩が痛む
・腕が挙がらない
・腰が痛む
・歩くと膝が痛む
・体が動かしづらい
・体を動かすと痛みがはしる
・手のしびれ
・足のしびれ
・外傷後、関節や筋肉が動かしにくくなった
・手術後、関節が動かしにくい、痛む
・スポーツ活動に早く復帰したい


■整形外科のリハビリ

 


整形外科で行うリハビリは「医療保険適用のリハビリテーション」となり、身体の痛みや動きの改善を目指して、日常生活への影響を最小限に抑えることを目的としています。


<整形外科でのリハビリの目的>

 

・機能回復
手術やケガ、加齢などで低下した関節の可動域や筋力を向上させ、最大限の機能回復を図ります。

・疼痛緩和
患部の痛みが動きの制限を引き起こすことが多いため、運動療法や電気療法、マッサージを通じて筋肉の緊張や関節の炎症を緩和し、痛みを軽減します。

・日常生活・スポーツへの復帰
日常生活での動作や姿勢の改善指導を行い、より快適な生活ができるよう支援します。スポーツ愛好者には、競技に特化したリハビリを提供し、パフォーマンスの向上や再び競技に復帰するためのサポートを行います。


<整形外科でのリハビリの内容>

 

リハビリでは、以下のような療法(理学療法)を組み合わせて実施します。

・運動療法
関節の曲げ伸ばしや筋力トレーニング、ストレッチなどを通じて機能回復を目指します。患者様の症状に合わせた個別の運動プログラムを作成し、必要に応じてご自宅でもできるように指導(ホームエクササイズ)を行います。

・徒手療法
理学療法士が患者様の身体に直接触れて行う療法です。ストレッチやマッサージなどを行い、可動域の制限や筋肉バランスの調整を行います。患者様の身体状態や症状に合わせて、最適な手法を提案します。

・物理療法
電気療法、超音波療法、温熱療法などを使用し、痛みの緩和や組織の治癒促進を図ります。リハビリ効果を高めるため、他の療法と併用することがあり、当院では多様な物理療法機器を導入し、患者様の症状に応じて最適な治療を行うことが可能です。