運動器のリハビリテーション治療は、運動器の機能が低下した状態、たとえば骨折、関節リウマチ、骨粗鬆症、変形性膝関節症のような関節が悪くなった状態、頚椎や腰椎が悪くなった脊椎疾患、スポーツによる運動器の障害、また最も頻度が高いと言われる腰痛、肩こりなど、運動器が障害された状態のときに行なわれます。
運動器のリハビリテーション治療は、低下した筋力や関節の動く範囲の改善を図り、立ち上がり、歩行、階段などの日常生活動作の獲得や、障害された機能を回復し職場復帰などの社会活動ができるように、また、より高度な能力が必要なスポーツ活動への復帰を目指して行なわれます。手術が必要な場合においても、手術前には評価や予想される状態への対応として行い、手術後はできるだけ早期から機能向上を目的として行ないます。